塚本邦雄レポート
約20年ぶりに、3月からまた短歌の講座を受け始めました。
近鉄カルチャーの短歌実作で、講師は『玲瓏』の小黒世茂先生です。
先生はバイタリティあふれる方で、最初、見学に行った時、
「中心になって仕切っているおばちゃん、元気だなあ。」
と、思っていたら、その方が小黒先生でした。(・・・申し訳ないです・・・。)
先生が前に立つ講義形式ではなく、テーブルを丸く囲む形で議論を促す、そんな講座です。
受講者は私を入れて女性が9人。
驚くほど誰もが勉強熱心で、ご自分の考えをしっかり持っておられます。
第二週と第四週の水曜日、10時から12時が基本の講義時間なのですが、毎回必ず、10時前には始まって、午後の1時前まで、休憩なしの短歌三昧です(^_^;)
先生は紀州熊野に詳しい方なので、最初は歴史等を交えてそのお話を。
次は万葉集の朗読を。
その後、前回いただいて予習してきた(はずの)短歌のプリントを一人一首ずつ発表形式で鑑賞。
(賞をとった方や、最新の歌集からの抜粋が多いです。)
そして最後に、受講者が提出していた短歌の歌会で終わります。
今まできちんと人前で話をすることなどほとんどなかったので、毎回、自分の話す番になると心臓がばくばく!
なかなか慣れることができません~~。
その上、とにかく全員がきちんと勉強をしてきているので、やっぱり私もいい加減なことは言えません~~。
昨日の短歌講座は『コレクション日本歌人選・塚本邦雄』(島内景二・著)の発表でした。
3か月ほど前にいただいていた1冊を、丸ごとモノにしての鑑賞・・・(^_^;)
昨日までの二週間は、久々に、真面目に勉強をしました~~~。
*燻製卵はるけき火事の香にみちて母がわれ生みたること恕す(ゆるす)
*玩具凾(おもちゃばこ)のハーモニカにも人生と呼ぶ獨房(どくぼう)の二十四の窓
*にくしみに支へられたるわが生に暗綠の骨の夏薔薇の幹
(塚本邦雄)
・・・と、本にはこんな風な短歌がズラリと並んでいます。
今まで読んだことのないタイプのお歌で、しかも「正字正仮名」、つまり旧字体と旧かなづかいで書かれているものだから、
「はあ・・・???」
最初は見た目もむずかしく、言葉と言葉のつながりも意味もわかりませんでした(^_^;)
幸い、一首ずつに島内さんの解説がついているので、それを読みながら、
「ああ~、そんな意味だったんだ~。」
と、納得。
それでもやっぱりむずかしくて、常に脳がフル回転、眉間に深いシワを刻みつつ、頑張って読んでいました。
ところが・・・
三分の一くらいまで読み進んだ時、
「あれ・・・?」
自分の肩の力が抜けていることに気が付きました。
そして、何かに憑かれたように、次から次へと、どんどん読みたくなってくるのです。
相変わらず難解なのは変わりないのに、次第に読むことをやめられない状態に・・・。
これにはちょっとびっくりでした(>_<)
「好敵手」として頻繁に登場する歌人、岡井隆さんや「第二芸術論」(短詩型は小説などと比べて劣っているという論。)のことなどもインターネットで調べていたら、調べること自体が面白くなってきて、
「ああああ~、晩御飯の支度ピンチ!!!」
という事態に、何度陥ってしまったことか・・・(^_^;)(^_^;)(^_^;)
そんな何日かを過ごし、昨日の短歌講座で、無事、発表を終えることができました(^_^)v
頑張った割には、ちゃんとまとめて話をすることができなくて、散漫な内容になってしまった気が・・・。
次からはもう少し、順序立てて考えをまとめておかなくては、と、反省です~!
ところで、うちのマメタコ兄弟。
なぜか塚本さんの短歌を気に入って、
「ああ~、明日から中間テストや。塚ピーの言うとおり、人生は独房の苦しみや!!」
「おっ、苺ジャム作ったんか。塚ピーの血の泡やな。」
などと、やたら親しげな調子で日常生活になじませてしまっています(^_^;)
・・・塚本邦雄さんは巨匠なのに・・・申し訳ない気がします・・・。