理屈の迷路、タコ

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晩ご飯を食べる前の出来事でした。
長男マメ(小6)がテーブルで一生懸命、紙に何かを書いていたのですが、
「あ~、あかん、失敗や。」
そう言いながら、紙の上につっぷしてしまいました。
「何?マメ、何があかんの?」
そばにいた二男タコ(小4)は興味津々。兄の書いたものを見ようとしたところ、
「見るな~。すごい失敗なんや。見せるわけにはいかん!」
まともに拒否されてしまいました。
とたんに、弟タコは怒りモード。
「ちょっと見せてくれてもええやないか。なんで隠すんや。見せろ。」
「うるさい、あかんものは、あかん!失敗やて、言ってるやろ!」
「失敗でもええし!早く見せろ!」
すでに命令口調で、タコはしつこく兄に迫ります。
その上、力ずくで紙を奪おうとしました。
さすがに気の長い兄マメも、
どんっ!
弟の肩を突き飛ばしました。

「はいっ、そこまで!それぞれの言い分を聞こうか!」
台所からカウンター越し、マメタコ兄弟の様子を見ていた私。
ケガをされると後々面倒なので、つかみあいのケンカになる一歩手前で介入です。

「失敗した紙を、タコが無理矢理、取りにくるんや。」
と、兄マメ。
「マメがちゃんと見せてくれへんからや。」
と、弟タコ。しかも、
「マメが悪いんや。最初から見せてくれてたら、こんなことにはなれへん。しかも暴力使った!」
と、言い募ります。
「失敗したものを、お前が無理に取りにくるからやろ。」
「だから、マメがちゃんと見せてくれたら、そんなこと僕はしなくて済んだんや。その上、暴力された。マメが悪い!」
タコの理屈は、正しいようにも思えます。
でも・・・それはタコにとって都合の良い正しさです。

「ちょっと待って、タコ。失敗したものって、普通、あんまり他の人には見せたくないんじゃないかなあ。だから、お兄ちゃんも隠しておきたいんだよ。」
そう言った私に、
「そうか?ぼくやったら、家族にはちゃんと見せる。」
しれっと言い放つ、タコ。(今まで一度も見せたことはありません・・・。)
「う~ん、タコはそうかもしれないけど、お兄ちゃんは違うんだよ。お兄ちゃんが失敗したんだから、見せるかどうかの主導権は、お兄ちゃんにあるよ。」
「それがハラ立つんじゃ。いつもいつも、なんで主導権がマメなんや!」
「なんで、って・・・失敗したのはマメだからでしょう?」
「かーさんはマメの味方ばっかりする!悪いって言われんのは、いつも僕や!」
もう、話の中心がズレてしまって、理屈も何もありません(^_^;)
ひたすらタコは真っ赤になって怒っています。
これは、少し流れを変えなければ・・・。

「タコ、タコは主導権とか、狭い狭い、目の前のことにだけこだわってるんじゃないかな?そうじゃなくて、もっと広く物事を見てごらんよ。」
「広くって、なんや。」
「普通、人が嫌がっているものを無理に取りにいくのは、良いこと?」
「あかん。悪い。」
「じゃあ、嫌がってるマメの紙を取りにいくのは?」
「・・・・あかん。」
「タコ、えらいねえ、すごいねえ、よくわかってるね~。」
私は褒めまくって、ふくれつらのタコの頭を、ぐりぐり撫でました。
「それなら、もうお兄ちゃんの紙にこだわるのはやめよう!」
「・・・そうやな。けど、暴力されたんや。マメには謝ってもらわな、気が済まん。」
暴力の原因を作った、トラブルの元凶はあんただろ~!!!・・・と、叫びたいのはグッと我慢して、
「ほらほら、また、そんな細かいことにこだわってる。早く宿題して、ガンダムのDVD見るんでしょ。」
私はにっこり、タコに笑って見せました。
「あっ、そうやった。ガンダム見るんや!」
くるりと背を向け、タコは宿題を取りに行ってしまいました。

黙って成り行きを見ていた兄マメはニヤリ。
こんな時、マメが口をはさむとタコはますます逆上するので、マメには一歩引くよう言っています。
(時には二人ともキレて、難儀することもあるのですが(^_^;))

それにしても、タコの迷路のような理屈。
もう少し成長したら、無茶を言っているのだとわかるようになるのかなあ・・・。
しっかり根付いてしまっている考え方を変えるのは、本人の気付きがないと、むずかしいこと。
しばらく、母の苦労は続きそうです(>_<)

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この記事へのコメント

2008年10月01日 15:53
兄弟けんかってすごいですね。
すっごく勉強にもなる。
私は兄が7歳上なので、ほぼケンカしたことがないので、これからもし兄弟ができた場合、どう対処していいのやら。
参考になります!
真柴みこと
2008年10月02日 22:31
*cagaliさま
私も兄弟は4歳下の弟が一人だったので、激しいケンカはしたことがありませんでした。
年の近い兄弟は仲良く遊ぶ反面、ケンカになることも本当に多いです!特に弟タコは、何でもわずかな差でお兄ちゃんに勝てないので、それが悔しくて仕方がない様子(^_^;)
それにしても・・・7歳年上のお兄さん・・・すごくcagaliさんに優しかったのではないでしょうか?私は自分が年上だったので、お兄さんやお姉さんがいるお友達が今でもうらやましく思います。
はんぺん。
2008年10月04日 00:24
私も上下に男兄弟がいるのですが、喧嘩って経験ないです。

でも近所の三兄弟の長男次男がなんでか知らないけど私の前で取っ組み合いの喧嘩をはじめまして・・・
初めて見たのでどうしていいか分からず、取りあえず長男くんの手を持ったんです。次男くんすごく小さいので怪我したら困るなと思って。
そしたらそれが大失敗で、余計長男くんを怒らせてしまい大変なことになりました。
どうやら私が次男くんのかたを持ったと思われたみたいで・・・
そんなつもりは無かったんですけどね。

彼らのお母さんは平然として「ほっといていいですよ♪簡単には壊れませんから」なんておっしゃるし。私、お母さんのあの笑顔が忘れられませんでしたよ…
まあいつの間にか喧嘩はおさまってましたけど。

子育てっていろんな意味で奥の深いものなんですね・・・
真柴みこと
2008年10月04日 01:11
*はんぺん。さま
そうなんです、「なんでか知らないけど」ケンカが始まってしまうのが兄弟です(^_^;)普段からライバル心があるのか、ささいなことで火がつきます。巻き込まれたはんぺん。さん、災難でした~。三兄弟の場合は特に激しいようなので・・・。お母さんもたくましいです。
子育ては試行錯誤の繰り返し。一人の人間を「作り上げて」ゆくのだから、むずかしくて当然かもしれませんね(^_^;)